井上実優は早くヴォイスを卒業した方がいい(尾崎豊的な意味で)

3月21日にYUI、絢香、家入レオなど有名アーティストを数多く輩出している名門「音楽塾ヴォイス」出身の井上実優がメジャー1stアルバム「Sparkle」をリリースする。

このアルバムにはテレビアニメ「ドラゴンボール超」のエンディングテーマに起用されたデビューシングル「Boogie Back」や、ドラマ「科捜研の女」主題歌に起用された「この空の果て」などをはじめとする井上実優の実力を示すバラエティに富んだナンバーを収録。

〈光り輝く〉〈異彩を放つ〉などの意味をあらわす「Sparkle」と名付けられたこのファーストアルバムは、新時代を担う「歌姫」の登場を予感させる作品となっている。

井上実優は4匹目のドジョウになれるか

春の卒業シーズンに先立ち2月にリリースされたアルバム「TIME」で、めでたく音楽塾ヴォイスの支配から卒業していった家入レオと入れ替わる様に、音楽塾ヴォイスの看板を背負ってデビューするのが、”若き実力派シンガー”井上実優である。

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さすがに絢香やYUIを輩出した、音楽プロデューサー西尾芳彦が主催する「音楽塾ヴォイス」の看板を背負うだけあって、デビュー時から確かな実力を持っている。

井上実優 / Boogie Back

またデビューシングルながら「ドラゴンボール超」のエンディングに起用され、3rdシングル「この空の果て」もドラマ主題歌に起用されるなど、「音楽塾ヴォイス」門下生のオハコであるタイアッププロモーションも、これからますます盛んになりそうだ。

井上実優 / この空の果て

「この空の果て」のような絢香っぽい楽曲は”御大”西尾芳彦先生の作かと思わせるが、作曲者のクレジットは”ミワコウダイ”となっている。普通なら”パクリ”と騒がれてもおかしくないくらいだが、出どころが一緒なので無問題である。

新鋭音楽プロデューサー”ミワコウダイ”のフルプロデュース作?

井上実優のデビューアルバム「Sparkle」に収録された全10曲中、9曲の作曲にはミワコウダイがクレジットされている。西尾芳彦クレジットの1曲「Robin」もミワコウダイが共作しているので、もはや「Sparkle」はミワコウダイの作品と言っても良いだろう。

もしくは、収録曲の多くを作詞している井上実優とミワコウダイのユニット作と捉えるべきかもしれないが、このミワコウダイなる音楽プロデューサー、検索すれば分かる通り「音楽塾ヴォイス」子飼いの音楽プロデューサーである。

子飼いという表現が気に障るなら専属と言い換えても良いが、とにかく楽曲提供しているアーティストは「音楽塾ヴォイス」の塾生しかいない。

その作曲センスやサウンドプロデュース力を見ると、良くも悪くも「音楽塾ヴォイス」塾長、西尾芳彦先生の指導を伺わせるもので、今のところ音楽塾ヴォイス塾生以外のアーティストへの楽曲提供や、プロデュース歴が見当たらない。

井上実優ファーストアルバム「Sparkle」全曲トレーラー映像

ファーストアルバム「Sparkle」の全曲トレーラーを聴いてもらえば分かる通り、「音楽塾ヴォイス」の集大成を思わせるYUIっぽい曲と、絢香っぽい曲と、家入レオっぽい曲が含まれており、それらの曲を歌いこなす井上実優の芯のある強い歌声が存分に堪能できる作品になっている。

井上実優 / Shake up

レコ大新人賞は既にリザーブ済みですか?

デビューした年に日本アカデミー賞の新人俳優賞を獲得してしまったYUIをはじめとして、絢香も家入レオもレコ大の新人賞を獲得している。「音楽塾ヴォイス」の看板を背負うなら、そのくらいの賞は捕ってもらわないと格好がつかないだろう。

盤石な音楽塾ヴォイスのバックアップ体制でデビューする井上実優は、当然ながら日本レコード大賞最優秀新人賞の椅子が見えているはずだ。レコ大も最近はスキャンダル続きで人々の関心も薄れ、その権威も価値もダダ下がりなので既にリザーブ済みかもしれない。

井上実優 / I will be your love (日本武道館ライブ映像)

井上実優のデビューを胡散臭くする要因

「ナタリー」とか「リアルサウンド」とか、レーベルや芸能事務所側からお金もらって提灯記事を掲載している”エンタメ御用メディア”の記事を見る限り、さも井上実優が自立したアーティストとして楽曲のイニシアチブを取っているかのように書かれているが、その実態はこうだ。

「音楽塾ヴォイス」強力バックアップの元、同塾の講師でもある” ミワコウダイ”全面プロデュースでデビューする新人実力派シンガー「井上実優」

SCANDALやGIRLFRIENDといったガールズロックバンドを”仕掛け”る 「キャレスボーカル&ダンススクール」もそうなのだが、芸能スクールはスクール出身アーティストをデビュー後も「あの手この手」で売ろうとするくせに、その”仕掛け”を隠そうとするのはなんなのだ?

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井上実優もデビューアルバムのバックアップ体制を見る限り、絢香や家入レオ同様にデビューから4~5年は音楽塾ヴォイスの影響下で活動していく事になる可能性が高い。

その間は、音楽塾ヴォイスのエンタメ界への影響力と引き換えに創作活動において干渉され続け、井上実優のアーティストとしての可能性は制限されるだろう。

一蓮托生の気概も無いくせに、デビュー後もアーティストの活動に干渉し続ける「音楽塾ヴォイス」の支配から、井上実優が早く卒業することを願ってやまない。

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