きれいな楽曲に豪華な演出、パフォーマンス。
そして美しい風貌。
ヴィジュアル系のライブの魅力はたくさんあるが、もうひとつ、ならではの楽しみ方がある。
それは、ヴィジュアル系独特の振り付けだ。
ライブに溶け込み会場の一体感を作り出すこの振り付けは、ヴィジュアル系ライブの文化と言えるだろう。
今回は、そんなヴィジュアル系ライブ初心者のために、定番振り付けを紹介しよう。
バンギャルについて~あるある10選+1~
本題に入る前に。
もし、これからヴィジュアル系を愛し熱烈なファンになろうと思っているのであれば、それはつまりバンギャル(バンギャ)として生きていくということを意味する。
その心構えとして、バンギャとして生きていく上で必ず通るいくつかのバンギャあるあるを紹介しておこう。
これからのバンギャ人生に参考にしてもらいたい。
- 自分のことを「私はバンギャではない」と言ってしまう
- 好きなアーティストの回答に戸惑う
- 上手、下手を「かみて、しもて」と読んでしまう
- 普通のメイクの仕方がわからなくなる
- 「インディーズ」という言葉に敏感になる
- 月のスケジュールを立てる順番はライブ→その他
- 常に金欠
- 本命以外のライブは浮気扱いとされる
- 極端にやせている人と太っている人が多い
- ライブハウスの名前、場所などにやたらと詳しい
そしてあるあるの中でも最もあるのはこれではないだろうか。
ヴィジュアル系の曲を聴くと、勝手に体が動き出す。
そう、振り付けを覚え身についているバンギャにとって、それはとても自然なことなのである。
それではいよいよ、そんなヴィジュアル系定番の振り付けを紹介していこう。
ヴィジュアル系特有の定番振り付け!
ヘドバン(ヘッドバンギング)
これはビジュアル系だけでなくメタルなどでも使われるが、リズムに合わせて激しく上下・左右、ときには8の字などに頭を振る動作だ。
首を回すローリングヘドバンなどもあるが、楽しいライブの中、夢中で行われるため終わった後の首の痛みがつき物。
ケアは忘れずに。
手バン
手とヘッドバンギングが組み合わせってできた造語。
左右交互に斜め上へ押し出すように腕を振る動作。
ヘッドバンギングを嫌がり代わりに行われることが多い。
咲き
その名の通り花が咲くようなイメージで両腕を上に広げる。
「抱いてほしい」というアピールの意味もあり、ファン同士の敵対心を防ぐために中にはこの行為を制限・禁止しているバンドもある。
だが会場が咲き乱れたときの風景は圧巻だ。
拳
ノリの良い曲中、「オイ!」と掛け声と共にリズムに合わせて高く拳を突き上げる動作。
ジャンプしながら行われることもあり、曲の迫力や一体感がグッと高まる。
上記「咲き」が禁止になっているバンドでは変わりにこの拳が使われることもある。
逆ダイ(逆ダイブ)
ステージに向かって飛ぶように前のめりになり、拳を自分の体に引き寄せる動作。
曲のタイミングに合わせてファン全員が一斉に体を前に倒すため、慣れるまでは危険が伴う。
柵前ではやりやすく、柵にほぼ体の半分が乗っかるような勢いで行われる。
これもライブやバンドによって違うことが多いので、周りにあわせて慣れるところから始めよう。
ハート(ハート飛ばし)
手でハートを作り、好きなメンバーに向けて飛ばす。
極稀にメンバーからハート飛ばしを返してもらえることもあり、熱心なファンほどそれは一生の宝物になる。
振り付けの歴史では新しい部類の振り付けである。
出典:https://netallica.yahoo.co.jp/news/20151214-14150212-netallicae
手扇子
リズムに合わせてステージの方に手を出しながらをヒラヒラ開くような動作。
「咲き」に似たところがあるきれいな動きで、ビジュアル系の中でもソフトできれいな曲を中心に行っているバンドのライブでよく使われる。
軟弱なイメージから、この振りを嫌うバンドもある。
最後に
ヴィジュアル系の音楽・ライブというのは、他ジャンルでは決して真似できない特有の文化と歴史がある。
今からファンとなるきっかけは、もしかしたら楽曲やその見た目の美しさからという場合が多いかもしれない。
だが、他にはないその文化に触れれば触れるほど、その影響力と非現実的な世界を知ることになる。
何年経ってもその世界から抜け出せず、すっかり住人になってしまうのだ。
今回は定番の振り付け紹介をしてきたが、これから熱烈なファンとなりバンギャとしての道を選ぶのであれば、この振り付けはぜひとも早いうちにマスターしておきたい。
楽しいバンギャ生活に役立てて欲しい。