これぞミクスチャー!!“ジャパニーズTVゲームサウンドmeetメタルバンド”「Senshi」って何者?

私はミクスチャーをあまり聞かない。
別に「嫌いだ」とかそういう感情があるわけではないのだけれど、なんだか間口が広いわりに音楽自体は似たり寄ったりだし、「ミクスチャー」と言っておきながら「これはロックとなにが違うの?」というバンドも少なからずいるから、聴いていて疲れてしまうのだ。

でも、最近とても気になっているバンドがいる。
それは「Senshi」という名前のバンド。
彼らがどんなバンドなのか紹介していきたいと思う。

セルビア出身のレゲエ×TVゲームサウンド×メタル=Senshi

Senshi
まずはこの曲を聴いてほしい。

Musical Warriors (Feat. Ninety-U)


この聴いてるうちに酩酊していく感じ、素晴らしい!
三味線の音、メタルサウンド、サンプリング音の使い方、まるでアグレッシブな念仏のようなヴォーカル。
これぞ「ミクスチャー」という感じしませんか。

これは日本人のラッパーNinety-Uとのコラボ曲で、Senshiは初めてネット上で紹介された時からすごかった。
「日本のバンドより日本的サウンド」と評され、「クセになる」と瞬く間に受け入れられた。

SenshiのメンバーはSrdjan Toljagic(Gt) Aleksandar Savic(Dr)Adam Rakic “Wacko“(Vo) Szabolcs Szecsei(B)の4人。
ボーカルのAdamは音楽のルーツにレゲエサウンドを持っていて、数年前日本に訪れてアニメやゲームなどのカルチャーに触れて「日本に恋した」とのこと。
そこから伝統芸能や文化などを掘り下げて、Adamの作ったゲームをきっかけに(なんとアニメやゲームを作る仕事をしているのだ)バンドが生まれることになった。

セルビアという多くの日本人からはあまり馴染みのない国の人々が日本の文化を愛し、それをサウンドにして全世界に配信しているのだから音楽は国境を超えまくっている。

Senshiの最大の魅力は「酩酊感」と「覚醒感」の交差

先ほどの「Musical Warriors」を聴いていただければ一発でわかるのだが、Senshiのサウンドの魅力は完成度の高さだけではなく、「危うい感じ」や「酩酊感」、そしてハッと目の前が拓けるような「覚醒感」にある。

三味線、和太鼓、尺八などを取り入れたラップスタイルのメタルサウンド(文章だとわけがわからない)が信じられないほどサウンドとして完成度が高いだけでなく、聴いていて「脳が開いていく感じ」がするのだ。

心地よくライブ酔いした時と感覚が似ている。

Righteous Fighter (feat. Kiminobu Hirai / HAGAKURE)


このサウンド、日本のメタラーやロック好きで聴いていて「嫌い!」となる人は少ないのではないだろうか。
和楽器の音を使用していることにより、DNAに訴えかける何かを生み出している。

その根源的な耐え難い本能みたいなものが、Senshiの曲を聴いていると目を覚ますのだ。

果たして彼らは日本にやってくるのか?クラウドファウンディングの締め切りはもうすぐ!

Senshi

そんなSenshiを日本に呼ぼうというクラウドファウンディングが進行している。
https://camp-fire.jp/projects/view/58195

企画したのは“津軽三味線ロックバンド”「ROA」のギタリスト・小林だ。
このクラウドファウンディングで実現目標としているのは、Senshiの1stフル・アルバムの作成と、今秋のジャパンツアー開催。
もしツアーが開催されれば、下記の日程でSenshiが日本中を暴れまわる。

Senshi Japan Tour 2018

9/7(金)名古屋
9/8(土)大阪
9/9(日)京都
9/14(金)仙台

Senshi Japan Tour FINAL and ROA 渋谷大演舞
9/15(土)東京

第一弾アーティストとして、Senshiを招聘したROAと、「Righteous Fighter 」に参加した葉隠、そしてDJダイノジが発表されている。
ただし、クラウドファウンディングが成功しないと彼らは日本に来られない可能性がある。

Tシャツなどがもらえるメニューの他に、「打ち上げ参加権」(打ち上げ代は別)がもらえるメニューなどもあるので、ぜひサポートしてほしい。
セルビア人と飲む機会自体がそうそう無いのに、こんなかっこいい音楽を作る人と飲めることなんて2度と無いかもしれない。

バンドをやっている人はギターのSrdjanが「あなたのバンドの為にギターソロを入れます」権もあるので要チェックだ。
このクラウドファウンディングを足がかりに、世界的に成功してほしいアーティストである。

文=阿部春泥

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