若者の心を打つアーティスト、米津玄師の楽曲や音楽性に迫る

メジャーデビュー後4枚目のアルバム「BOOTLEG」の発売が決定し、音楽シーンの波に乗りだしたアーティスト「米津玄師」。つくる楽曲や歌声もさることながら、そのミステリアスな雰囲気にも注目が集まっている。

米津玄師という存在は、いったいどのような成分で構成されているのだろうか。これからの音楽シーンを楽しむためにも、これはぜひチェックしておきたい題材だ。

順調といえるデビュー

米津玄師は2013年5月に、「サンタマリア」という楽曲でデビューし、3枚目のアルバム「Bremen」で第57回日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞した。この辺りから知る人ぞ知る存在を脱し、万人に認知されるようなアーティストになったのかもしれない。

デビュー後から多くの曲がCMに採用されるなど、なかなか順調な滑り出しを見せている。最近では2016年に映画「何者」の主題歌「NANIMONO (feat. 米津玄師)」を発表。その歌声と詞の世界観で見事に映画を表現し、中田ヤスタカとのコラボを成功させた。

さらにアニメ「3月のライオン」のEDテーマに「orion」を、同じくアニメ「僕のヒーローアカデミア」のOPに「ピースサイン」を、そしてアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」に「打上花火」を提供するなど、精力的な活動を行っている。

ボカロPとしての顔

華麗な経歴を持つ米津玄師だが、デビューする前にも多くの楽曲を用いて、各種動画サイトに投稿していた過去を持つ。メディアを存分に活用した今風のアーティストだ。

初音ミクやGUMIといった「ボーカロイド」に自らのオリジナル曲を歌わせるスタイルを続け、「マトリョシカ」や「パンダヒーロー」といった曲はミリオンヒットを記録している。この際米津玄師は名を「ハチ」として活動しているため、そちらの名前で知っているという人も多いかもしれない。

ちなみに2017年にも、ハチ名義で初音ミクの新曲「砂の惑星」をリリースしている。米津玄師とハチPという2つの顔を持っているその才能の厚みに、リスナーはおどろかされるカタチとなった。

米津玄師は若者のこころを巧みに打つ

ボカロでの活躍に加えてアニメ界への進出が重なったことで、米津玄師のティーンへのアピールは十分となった。

もともと彼の楽曲は、スタイリッシュな雰囲気の中に人間臭さを封じ込めた作風となっている。多感な時期を迎えている学生に受け入れられたのは、ごく自然な流れであったといえるだろう。

米津玄師は、「RADWIMPS」「ASIAN KUNG-FU GENERATION」「BUMP OF CHICKEN」といったバンドから強い影響を受けたと語っている。それぞれのバンドが持つ魅力を考えてみると、なるほど、と思えるラインナップだ。米津玄師というアーティストは、生まれるべくして生まれたことがわかってくる。

その才能の領域は音楽だけではない

米津玄師はその楽曲センスと歌唱力だけでなく、イラストやMVの制作能力にも長けている。独特の世界を華麗に表現する技術は、作品展への出品を可能とするだけの力を持つようだ。イラスト制作にかける時間を語ったこともあり、その熱意は音楽制作に引けを取らないものとなっている。

今後は音楽以外の作品から、米津玄師を知る人も現れるかもしれない。むしろそういった多方面への活躍こそ、今後の音楽業界を牽引していくカギとなるような気もする。

結局米津玄師はまだはじまったばかり

「BOOTLEG」の発売が迫り、日ごとに熱を上げていく米津玄師旋風。だが結局彼のアーティストとしての軌跡は、まだはじまったばかりなのだ。ひとときも見逃さないように、今後も自らの最先端をいく米津玄師の活躍に注目していきたい。

最後に少し注意しておくと、米津玄師の読み方は「よねづけんし」となっている。「よねつげんし」ではないので、口に出して彼を語る際には気をつけたいところ。

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