楽曲のインパクトはここ数年でトップクラス。特殊な名前も相まって、竹原ピストルの音楽は1度聴いたら忘れられないものとなっている。
しかし竹原ピストルは、ただ聴き流して聴くだけではもったいないアーティストだ。
こちらでは竹原ピストル初心者に向けて、1つの視聴方法を提案したい。
彼の良さがイマイチわからないといった人は、ぜひ参考としてみてほしい。
フォークソングに怯まない!
竹原ピストルは、ギター一本でさまざまなジャンルを披露するアーティストとして有名だ。
しかしその多くはフォークソングとして歌われるため、聴き慣れていない人は歌詞を追いかけることに集中してしまったり、ギターの音色ばかりを聴いてしまったりしてしまうこともめずらしくない。
特に若い世代はフォークソングに触れる機会が少ないため、その迫力と生々しさに圧倒されてしまうことが多くなり、「なんだかすごいけどよくわからなかった」となりがちだろう。
そのため竹原ピストルを聴くには、まずフォークソングに自身の耳を慣らす必要がある。
Forever Young
今ではある意味で特殊なジャンルとなってしまったフォークを意識して聴くことが、竹原ピストルをしっかりと聴ける土台を作ることにつながるだろう。
フォークに慣れるには実力が折り紙つきの「吉田拓郎」や「長渕剛」などを聴くのはもちろんだが、できるなら野外フェスなどの生歌を聴いてみてほしい。
実は最近フォークソングはフェスで静かなブームとなっているので、興味があれば簡単に聴くことが可能なことは憶えておこう。
対談するように聴け!
フォークソングが耳に馴染んできたなら、竹原ピストルはもう気負うことなく視聴できるだろう。
ここでコツとなるのは、上記でも書いたが決して聴き流してはいけない。
まるで竹原ピストルと「対談」するように聴くことで、その楽曲の良さが見えてくるのだ。
対談するとは相手の話を聴き、こちらの意見をぶつけることである。
よー、そこの若いの
対談の姿勢で挑むと、竹原ピストルのメッセージに対して「なるほど」と思える回数が増え、必然的に楽曲のメッセージ性を高めることになる。
それは竹原ピストルの良さをより明確にする、重要なプロセスとなるだろう。
疑ってみるのも良い聴き方!
ただ待っているだけではなく、リスナー側から歩みでることこそ、竹原ピストルを楽しむコツになるのだ。
ある意味で「本当に良い曲なの?」と疑ってかかることも、竹原ピストルを理解する大切な一歩になりえる。
この時代では竹原ピストルという才能は異色なものだ。たくさんの音楽を聴いてきた人も、なんとなく聴くのを敬遠してしまうことがあるかもしれない。
しかしその良さを疑って聴いても、竹原ピストルの良さはちゃんと伝わる。最初は誰かの意見であっても、結果的にどっぷりと彼の世界にのめり込んでいった人を筆者は知っている。
聴かず嫌いはせずに、ぜひこの機に彼の楽曲を「疑いながら」も聴いてみてほしい。
ただし、すべてを聴き終わる前に勝手に判断して、評価をつけるのだけはやめてもらいたい。
最初から最後まで聴かなければ、竹原ピストルの魅力はその体に浸透していかないだろう。
弾き語りによる良さをもう一度
竹原ピストルは紅白出場やCM曲への抜擢によって、すでに有名アーティストだといえるだろう。
彼のヒットによって期待したいのが、弾き語り音楽の復権だ。
今でもライブ中の一場面や、小さなライブハウスでは積極的に弾き語りライブは行われてはいる。
しかし弾き語りの持つ良さは、もっともっと全世代に広がっていくべきものであるように思えるのだ。
浅草キッド
竹原ピストルのヒットは、再びフォークやギターの弾き語りが音楽シーンを席巻する前触れのように思えてならない。
そのためにも竹原ピストルをきっかけに、こういったジャンルの音楽の聴き方をぜひ学んでみてほしい。
頭ではなく心で感じるのが良い音楽の鉄則だが、頭を使ってその曲を理解しようと努めることは、リスナーにとってもたくさんのメリットがある。
本当の音楽の良さを知るには、やはり聴き方にも工夫や努力が必要となるだろう。
竹原ピストルを通してこれからの音楽シーンに、弾き語りの良さが伝わってくれると嬉しい。