元SMAP3人のネット進出で男性アイドル戦国時代の幕は開くか

さる11月2日から3日間に渡ってAbemaTVで放送された元SMAP3人・新しい地図による「72時間ホンネテレビ」は、ひとつの”事件”であったと思う。

地上波放送のメディアとしての問題と弱体化が露わになり、広告代理店は既存メディアではリーチできない層へのアプローチ方法を大きく見直すことになるだろう。

また、もうひとつの側面として芸能村の勢力構造が炙り出されると共に、ジャニーズ事務所が築き上げた「囲い込み」を主体としたビジネスモデルの瓦解を決定づけた放送でもあったと思う。

ジャニーズタレント以外の男性アイドルムーブメント

女性をメインターゲットとして、音楽だけでなく俳優やバラエティ番組などで複合的な芸能活動するタレント、いわゆる「男性アイドル」は、国内において80年代から最近に至るまで、ほぼ「ジャニーズ事務所」のタレントが担ってきた。

その間、数々のスキャンダルもあったが、タレント自身のチカラよりは、事務所の持つ政治力と、芸能事務所におもねるメディアによって、男性アイドルというジャンルはジャニーズ事務所の所属タレントによって支配されていたと言ってもいいだろう。

しかし90年以降の韓流男性アイドルの流入から、2000年以降ジャニーズタレントが担わないニーズに応える形でEXILEを中心としたLDHに所属する男性グループが台頭し、最近では、ももクロのゲリラ的プロモーションを踏襲したスターダストプロダクションによる男性アイドルグループ「超特急」が話題を集めている。

さらに、アニメ「おそ松さん」のヒットや「乙女ゲーム」の流行からアニメ・ゲームを元にした2.5次元演劇の俳優や、アニメ・ゲームの声優によるグループが女性の人気を集め、男性アイドルシーンに食い込んできている。

他にも、菅田将暉やディーン・フジオカ、桐谷健太、綾野剛など俳優を主軸に置きながらミュージシャンとしても活動する若手俳優も現れ、ジャニーズ事務所が行ってきた芸能界とメディアに対する政治力による男性アイドル市場の支配は、終焉を迎えつつある。

ジャニーズタレントとビジネスモデルの限界

本来であれば、個々の「タレント力」によってファンを獲得し人気者になって「アイドル」という地位を確立するのが筋だとおもうが、現在の日本のメディア構造では芸能事務所の政治力や「お金」を使って「アイドル」を作り上げる余地がある。特に「ジャニーズ事務所」は、そういった手法に長けている印象がある。

だから、ジャニーズ事務所の所属タレントは実績や人気にそぐわない起用をされることがあり、常に”実力不足”という評価がついて回る。特に歌唱については歌番組で口パクが露見したり、グループなのにハモることもなくユニゾン一辺倒だったりと「ジャニーズ=下手くそ」という評価が浸透している。

実際には、TOKIOのように自作の楽曲をプレイし、しっかりと聴かせるレベルを持ったグループも居るし、各グループに1人2人は歌の上手いメンバーがいて、全員が全員レベルが低いわけではない。また「アイドル」というのは、芸能の総合商社的な側面もあるので、歌が上手ければよいという訳でもない。

だがしかし、ファンのニーズが多様化している現代において、いかなる場面でもジャニーズ事務所のタレントで賄うことには無理が生じているのも事実。今回の、ジャニーズを辞めた3人がネットTVのプログラムを成功させたことによって、対ジャニーズの攻略方法が示されたのではないだろうか。

これから男性アイドルシーンが、より活性化して様々なグループやキャラクター、パフォーマンスが観られることを楽しみにしている。

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