決して派手ではないギターリフから感じるもの

決して派手ではないギターリフから感じるもの

先日音楽番組の「関ジャム」で、ギターリフについて熱く語る回を拝見した。

どれも納得の30曲が選ばれていて、改めてそれらの楽曲を聴き込むいい機会になって大変楽しませていただいた。

しかし世の中には、まだまだ素敵なギターリフがたくさんあることは間違いない。

特に決して派手ではないけれどなぜか聴き惚れてしまうようなリフは、多くの楽曲のなかに隠れてしまいがちとなるだろう。

そこで1つの例として、以下のような「派手すぎない落ち着いたギターリフ」をご紹介してみたい。

圧倒的なテクニックやダイナミックなサウンドとは、また違ったよさが感じられるかもしれない。

恐るべき大人達 / 東京事変

東京事変の5thアルバム「大発見」に収録されている「恐るべき大人達」のギターリフからは、まさに派手すぎない絶妙な感覚を味わうことができる。

ギターリフにおいて重要なのは「間」であることを1発でわからせるようなこの曲は、個人的な感想でいえば何度聴いても飽きることがない。

恐るべき大人達を弾いているのは椎名林檎や星野源などのメインギターとしてお馴染みの浮雲こと「長岡亮介」だが、彼らしいどこか力の抜けたイントロは耳にとても心地よく響くことで定評がある。

少し落ち着いた気分で音楽を楽しみたいときは、ぜひ彼のギターに耳を傾けてみてほしい。

イノセントワールド / Mr.Children

数多くの有名曲を輩出してきたMr.Childrenのなかでも、圧倒的な人気と知名度を誇る「イノセントワールド」。

歌詞やメロディ、その他コードの展開(特に大サビの後)など、どの角度から見ても文句のつけようがないこちらの楽曲を引き立てているのは、実はイントロのギターなのではないだろうか。

イノセントワールドは全体的に哀愁のある曲であり、歌のなかにある「感覚」を個人で共有することでその神髄を味わえるような音楽だ。

その感覚をスムーズに共有することができるのも、イントロのギターリフがあるからだろう。

Mr.Childrenのギターを担当する「田原健一」が作成したことで有名だが、「派手ではないが存在感がある」という魅力は、彼のギタープレイの根源的なものとなっている。

空気のようにそこにある田原健一のギターは、ぜひ1度まとめて聴いてみることをおすすめしたい。

君の街まで / ASIAN KUNG-FU GENERATION

ロックバンドASIAN KUNG-FU GENERATIONの6thシングル「君の街まで」のギターリフも、派手ではないがゆえの独特の存在感を放っているように感じられる。

初期の代表曲として知られる「リライト」や「遥か彼方」とは一線画する雰囲気を持つのは、このギターリフがまったく別の世界観を作り出しているからだろう。

また君の街までは、その後ASIAN KUNG-FU GENERATIONの新しい「らしさ」を作るきっかけになったのではないかと筆者は感じている。

単純なロックよりも一歩先、例えば6thアルバム「マジックディスク」や8thアルバム「Wonder Future」に続いていけたのは、この君の街からのやわらかなギターリフがあったからではないだろうか。

果てのない道 / 19

ギターリフの美しさは、なにもバンドだけの特権ではない。

2人組デュオ19の歌を聴くと、改めてそのことを思い知らされる。

特に聴いてほしいのが「果てのない道」で、歌の隙間を縫うように弾かれるギターは楽曲全体を通して進行していき、イントロから途切れることなく鼓膜を刺激してくれる。

同じように3ピースバンドなども音に厚みを出すために印象的なギターリフを弾くことがあるので、ぜひバンド以外のリフにも注目してみてほしい。

ギターリフを探すだけでも音楽は楽しい

音楽番組に触発されて行ったギターリフ探しは、久しぶりに楽しい音楽の時間を体験させてくれた。

特に派手ではないものを探す作業は、じっくりと考えながら音楽に聴き入る時間となったので、いつも以上に全身で音楽を体感できたように思う。

ぜひこれを読んだあなたも影響されて、お気に入りのギターリフ探しに時間を割いてみてほしい。

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