結成・デビュー20周年以上の長寿バンド4選!

他人同士が出会い、グループとなりひとつの目標に向けて活動を行う。
仕事やプライベートを問わず、それを長く続けるには運命的な相性や様々な弊害を乗り越えられる運も必要になる。
「バンド」ももちろんそのひとつだ。

今まで世の中に生まれた数多くのバンド。
その中に極僅かの確率で存在する長寿バンド、20年を超える素晴らしい歴史を持つバンド達がいる。
今回はそんな奇跡のバンド4組を紹介したいと思う。

バンドはなぜ解散するのか?

では本題に入る前に、なぜバンドは解散してしまうのか?
その理由をいくつか見てみよう。

方向性、音楽性の違い

これは多くのバンドから聞く、一番それっぽい理由である。
例えばゴリゴリのパンクバンドのメンバーが突然クラシックに目覚めたり、逆にさわやかなポップスバンドから突然化粧をし始めてV系に走ったり。
これぐらい極端な変化があれば頷ける理由ではある。

ただ、解散時にこの理由を使われるとガックリきてしまうのは筆者だけではないだろう。
マニュアル的・月並みな回答で、他に公表できない深い理由があるのではないかと余計に勘ぐってしまう。

すべてとは言わないが、この理由はほぼ建前で使われることが多い
では他に具体的な理由はどんなものがあるのだろうか?

お金によるトラブル

バンドを始めたばかりでもメジャーデビューをした後でも、このお金にまつわるトラブルは常に付きまとう。
そもそもバンド活動というのは非常にお金がかかるものだ。

スタジオ代や、ライブが赤字になればその補填、機材や備品の購入・メンテナンス、レコーディング代やグッズ制作代、HP運営や楽曲配信など各サービスの利用料など。
それぞれメンバーが同じ境遇で同じ金額をバンドに使えるとは限らず、この差により脱退やメンバー交代が起きることがある。

そしてある程度名が通りCDが売れるようになれば、今度は印税やメンバーごとの収入の差でトラブルが起きる。
簡単に言ってしまえば、作詞作曲をしているメンバーとそうでないメンバーだ。

基本的に著作権の印税は作詞作曲者にしか入らないため、売れれば売れるほどその差は広がる一方。
この不満に耐え切れずにメンバー仲に溝ができ、結果解散となるケースもある。

メンバー同士のトラブル、不仲説

これも多い理由のひとつである。
しかもこれはどれだけ長くやっていても、売れていてもそうでなくでも突然やってくる可能性が高い。
恋人で例えるとわかりやすいが、バンド組み始めのときはみんな熱い想いで意気投合するものである。

それが、例えば時間にルーズ、貸し借りなどのだらしなさ、果ては食べ方や歩き方など、本当にちょっとしたことで埋まらない溝ができてしまうことがある。

更には、忙しくなればなるほどバンドメンバーと会う時間は増え、メジャーともなればリリースもライブも多くの行動に厳しい締め切りが付きまとう
そんな精神的にも肉体的にもギリギリの中では溝を埋める余裕もなく、それでも毎日顔を突き合わせ目標を共にしなければいけないのだ。
よほどの精神力がなければこの状況下で続けることは厳しいだろう。

そんな中、こういったすべてに打ち勝ち、苦楽を共にして何十年と活躍するバンドがいる。
音楽の良し悪しは置いておいて、まずはこれだけでとても価値があることなのだ。

では、いよいよそんなバンド達を紹介していきたいと思う。

結成20周年を超えるバンド達

スピッツ

1987年結成、結成30周年を迎えたスピッツ。
30周年記念ツアーでも、「引退しません!」と大きな声で宣言。
ヒット曲から知る人ぞ知る隠れた名曲まで。

時代に流されも逆らいもせず、常にそのままであり続けるスピッツ。
日本が誇る貴重なロックバンドだ。

Mr.Children

1989年結成、デビュー25周年を迎えたMr.Children。
社会現象を巻き起こしたとも言われる、ご存知日本のトップバンドだ。

初期から現在まで多くの変化を繰り返し、その変化にしっかり応え続けている幅広い層のリスナー。
解散の想像がつかない、名実ともに誰もが認める長寿バンドだ。

L’Arc-en-Ciel

1991年結成、デビュー25周年を迎えたL’Arc-en-Ciel。

デビュー当事の地道な活動や、メンバー交代、活動休止など様々な苦難を乗り越えそれでも今まだ現役でファンを魅了し続ける。
その実力は世界規模に及ぶモンスターバンド

エレファントカシマシ

1981年結成、デビュー30周年を迎えたエレファントカシマシ。
2018年3月18日さいたまスーパーアリーナで開催された30周年記念ライブでは、スピッツ・ミスチルを招き話題となった。

攻撃的な本質を大衆に受け入れられる楽曲の中に潜め、常にリスナーを刺激し続ける。
多くのバンドからも憧れられるバンドである。

最後に

上記で挙げた以外にも、有名無名問わず数々の長寿バンドがいる。

ここで声を大にして言いたいのは、
20年以上に渡り、ひとつのグループが同じ意志の下活動を続ける
ここにこそ意味があり、これこそ奇跡であるということだ。

何度も何度も訪れたであろう解散の影。
そしてこの華々しい経歴の中には、本人たちしか知らない苦痛や叫びが必ずあり、それらを20年以上もの間メンバー全員で消化し力に変えてきたのだ。

バンドを組み始めたばかりのルーキーから、徐々に力を付けている若手バンド、そして今まさに売り出され注目を集めているバンドまで。

いつまでもそんなバンドマン達の目標であり、憧れであり続けてほしい。

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