ジョジョの奇妙な冒険第5部〜黄金の風〜暗殺チームスタンド元ネタ大集合!

先日「護衛チーム」についての記事を書いた。
となれば次は暗殺チームでしょう!

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ジョジョ5部は基本的にみっつのチームが登場する。
ジョルノたち主人公側の「護衛チーム」、ボスに反逆しながら護衛チームからトリッシュを奪おうとする「暗殺チーム」、そしてボスに直接従っている「親衛隊チーム」である。

今回は暗殺チームについて取り上げる。
彼らは麻薬ルートを手に入れるためにボスに反旗を翻し、ボスの情報を得ようとトリッシュを狙う。
敵キャラでありながらそれぞれ信念があり、それがとてつもなく格好良く見える。
チームはジェラート、ソルベ、ホルマジオ、イルーゾォ、プロシュート、ペッシ、メローネ、ギアッチョ、リゾットと9名だが、ジェラートとソルベに関してはスタンド能力が判明していないので他の7名について記す。

チーム1の頭脳派ホルマジオのリトル・フィート

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リトル・フィート『ロックンロール・ドクター』


暗殺チームの先鋒として、ナランチャと戦うことになるのがホルマジオ。
スタンド能力は「スタンドの指先の刃で切りつけたものを小さくする」という、なんてことのない能力なのだが、ものには使いようがあるということをまざまざと見せつけてくれる。

スタンド名は「リトル・フィート」。
元ネタは1969年に結成されたアメリカのロックバンド。

アメリカン・ルーツ・ミュージック(ニューオリンズR&B、ブルース、カントリー、ジャズ)の影響が色濃いバンドで、力強いサウンドが特徴。
1979年に解散したが、ローウェル・ジョージという当時の中心メンバーを除いたメンツで1988年に再結成している。
日本のバンドでは大御所のサザンオールスターズのボーカリスト・桑田佳祐がもっとも影響を受けたバンドの一つだと公言しており、ミュージシャンのミュージシャンと呼ばれるほど同業人気が高い。

鏡の中では無敵の男、イルーゾォのマン・イン・ザ・ミラー

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マイケル・ジャクソン『マン・イン・ザ・ミラー』


イルーゾォのスタンド能力は、鏡の中の世界を作り出すこと。
その世界の中ではイルーゾォが「許可」したものしか存在できない。

ターゲットを「許可」して、ターゲットの持っているスタンドや武器を「許可しない」ことにすれば、イルーゾォはこの世界の中で最強の人間となれる。
元ネタはみんな大好きマイケル・ジャクソンの『マン・イン・ザ・ミラー』である。
マイケルの曲の中でもかなりの人気曲で、あの映画『THIS IS IT』のエンディングにも使用された。

男の中の男!プロシュートのグレイトフル・デッド

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グレイトフル・デッド『Eyes of the World』

暗殺チームはボスにたどり着くまでに全員が死亡する(敵だからね!)チームなのだが、その中でも壮絶な死を遂げるキャラクターがプロシュートだ。
独特の言い回し、弟分のペッシへの気遣いなどから、ファンの間では「兄貴」と呼ばれている。

その兄貴っぷりは目覚ましく、アニメファンの間の「世界三大兄貴」にもしょっちゅう選出されている。
プロシュートのスタンドの能力は、「老化させる」能力。

特に直触りでの効果は目覚ましく、人々は自分が老いたことも気づかず死んでいく。
その元ネタとなったのが1965年に結成されたバンド、グレイトフル・デッドだ。
クリントン元大統領やジョブスが好きだったと言われるバンドで、カントリーやフォークを取り入れたロックサウンドが心地よい。

成長性はナンバーワン!ペッシのビーチ・ボーイ

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ビーチ・ボーイズ『Wouldn’t It Be Nice』


プロシュートとともに、護衛チームの乗る電車に乗り込んできたペッシ。
釣竿状のスタンド「ビーチ・ボーイ」で、釣り針を潜らせた先に生命反応がいくつあるかを探知することができる。

当初は気弱そうでオドオドとしているのだが、プロシュートの死を目前に覚醒することで男性人気の高いキャラだ。
もちろん元ネタはビーチ・ボーイズ。

1961年に結成されたサーフ・ロックバンドだ。
残念ながら現在オリジナルメンバー5名のうち2名が故人となってしまっているのだが、明確な解散宣言はしていない。

コーラスによるハーモニーが綺麗な楽曲が多いことが特徴。
楽曲にはオリジナリティがかなり強く打ち出されており(テルミンの導入、サンプリング音源の挿入、ベース音の処理など)、ビートルズなどとは別のベクトルで突出したロックバンドである。

より良い母体から子供を成す、メローネのベイビィ・フェイス

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ベイビーフェイス『This is for the Lover In You』


メローネのスタンド能力は特殊だ。
母体になる「とにかくターゲットと相性の悪い女」のデータをインプットし、そこから「息子」を生み出す。

その息子は追跡型スタンドとなり、ターゲットを殺害する。
この「生み出す」能力が、主人公であるジョルノの新たなスタンドの使い方を開花させた。
元ネタになったのはアメリカのR&B歌手、ベイビーフェイスだ。
1980年代からソロ活動を開始し、セリーヌ・ディオンやマライア・キャリーなどをプロデュースしてヒット曲を飛ばしている。

メローネのように、「育てる」側の人間であったということだ。

ただしメローネと違うところは、ベイビーフェイスが育てた人間はほぼ皆成功していること。
メローネのファンである筆者としては、この類似性がちょっと憎らしい。

どのスタンドよりも恐ろしい!ギアッチョのホワイト・アルバム

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ビートルズ『ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス』


リベルタ橋で、車でボスから指令のあったディスクを受け取るために走っていたジョルノとミスタを襲ったのが、チーム1の肉体派・ギアッチョだ。
スケートで車に追いついてくるところも怖すぎだが、その能力が恐ろしい。

すべてのものを凍りつかせる能力なのだ。

マイナス100℃の世界で生きていける人間はいない。荒巻く海も、暴走する機関車も止めることができる。
「超低温は静止の世界だ」と本人も言っている通り、ジョルノたちは最大級のピンチに陥る。

元ネタはビートルズの『ザ・ビートルズ』という2枚組のアルバム。
これはジャケットが真っ白なことから「ホワイト・アルバム」と呼ばれている。

なお収録曲の「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」はジョージ・ハリスンの作曲した曲で、エリック・クラプトンがリードギターで参加している。
ギアッチョのスタンド技にも「ジェントリー・ウィープス」というのがあるので、ファンはチェックしてみよう。

静かに仕留める!リーダー・リゾットのメタリカ

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メタリカ『Master of Puppets』


さて、暗殺チームリーダーのリゾットは、今までとはちょっと違う登場をする。
なんと主人公側である護衛チーム以外の「謎」の少年とバトルするのだ。

その少年はボスの右腕でドッピオという。
彼からなにかを隠しているという雰囲気を感じ取ったリゾットは、情報を引き出すために戦闘に入る。
スタンドの能力は「鉄分を操る」。

攻撃範囲内のターゲットの血中からカミソリやハサミを作り出したり、大地と空気中の鉄分を利用してステルス迷彩を行うことも可能。
かなり強い部類に入るスタンドなのに、見た目が可愛いことでも知られている。

元ネタの「メタリカ」は、1981年にアメリカにて結成されたヘヴィメタル・バンドだ。
メタルバンドとしては最も有名と言っても過言ではなく、グラミー賞を9回受賞している。

歌詞は案外文学的な要素もあり、インテリにヘビメタ好きが多いという説を裏付ける存在でもある。
youtubeの動画はメタリカでもかなり有名曲である「マスター・オブ・パペッツ」。
メタリカ自体をよく知らなくても、この曲なら知っているという人もいるのではないだろうか。

生のきらめきを見せつける死の刺客・暗殺チーム

暗殺チームは、登場時から全員が何らかの理由でリタイアすることが決定しているチームだ。
それは彼らがボスに反旗を翻したチームだからであり、護衛チームからトリッシュを奪おうとしたチームだからでもある。
物語の進行上しかたのないことなのだが、それでも彼らが見せる「生のきらめき」はとてつもなく格好良く、ファンが多い。
ジョジョ5部を読むにあたって、是非とも注目していただきたいチームだ。

文:阿部春泥

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