女の子必見!夏のマストアイテム「ロックTシャツ」人気のバンド

女の子必見!夏のマストアイテム「ロックTシャツ」人気のバンド

ここ数年、巷でオジサン心をくすぐる「ロックTシャツ」を着ている若い女の子をよく見かけるようになった。

一昔前なら、メタリカのTシャツなど着ている女の子は大抵、デブなくせにパツパツのブラックジーンズ履いてケバい化粧をしているようないかにも「コアなファンです!」という感じが多かったのだが、最近はフワフワしたお嬢さんがサラッと着こなしている。

今時は「ロックTシャツは女の子らしくガーリーに着こなすのがトレンド♡」だそうで、若い頃メタリカのTシャツを汗だくにして「ダーイ!ダーイ!」と叫んでいたオジサンは「はぇぇぇ~」と時代の移り変わりに呆然としてしまうのだが、確かに可愛い女の子と「ロックTシャツ」の組み合わせはオシャレだ。

昨年、ONE OK ROCKのTakaが着ていたメタリカのTシャツを見て「METALLICA」をファッションブランドと間違えたというトホホなニュースもあったが、ロックTシャツを着ている女の子達は、どんなバンドのTシャツかは知らずに着ているのだろう。

まぁ、ファッションなんでそれでいいと思うんだけど、それでも「全く知らない」よりは話のタネに少しでも知っておくと、女子力は上がると思うんだよね。

ということで、ロックTシャツとして人気の高いバンドをいくつかご紹介したいと思う。

全世界の女子に大人気「メタリカ」Tシャツ

まずは、なんと言っても有名ファッションブランド「WEGO」ともコラボしている「メタリカ」であろう。

Metallica / Creeping Death (ダーイ!ダーイ!)

現代においてもNo1メタルバンドとして認知度の高いメタリカであるが、その活動はいくつかの変成を経ていて、Tシャツの柄でもその変成は見て取れる。

デビューから初代ベーシストであるクリフ・バートンがツアー中のバス事故で亡くなり遺作となった3rdアルバム「Master of Puppets」まで、メタリカが最も勢いがあった時代。ここまでをメタリカの黄金期とする人も多く、巷で見られるTシャツもこの頃のイメージのものが多い。

Metallica / Ride the Lightning

あのツンツン尖った、いかにもB級メタルバンドっぽい末広がりのバンドロゴは、黄金期以降は手書き風など少しオシャレ感を出して使われることが多くなっている。また、よく見られるカラフルなドクロのイラストは、当時アンダーグランドなメタルバンドの間で人気の高かったイラストレーター”パスヘッド”によるもので、こちらも2000年以降メタリカのグッズではあまり見られなくなっているものだ。

黒くないロックTでも存在感を示す「AC/DC」の傑作ロゴ

黒地が多いロックTシャツの中にあって、白地でも黒地でも合う秀逸なロゴが印象的なのが「AC/DC」だ。

AC/DC / Thunderstruck

AC/DCは1973年から活動している大御所バンドで、1980年に初代ボーカリストのボン・スコットを泥酔による事故で亡くした後もマルコム・ヤングとアンガス・ヤングのヤング兄弟を中心に30年以上活動を続けているが、2014年以降はマルコムが認知症で脱退し、結成当初から活動を共にしていたドラマー” フィル・ラッド”が不祥事で解雇され、やはり70年代からバンドに在籍していたクリフ・ウィリアムズが音楽界から引退と悲しいニュースが続いている。

80年から現在に至るまでAC/DCのボーカルはブライアン・ジョンソンが努めているが、AC/DCの「顔」と言えばTシャツの柄でも多く取り上げられているリードギターを務める”アンガスヤング”である。アンガスのトレードマークである半ズボンの制服姿はデビュー当時から一貫しており、ステージで暴れまわりながらギターを弾くのが有名だ。

AC/DC / Highway to Hell

アンガスが頭に角を生やしたビジュアルは、AC/DCの出世作であり初代ボーカル” ボン・スコット”が参加した最後のアルバム 「Highway to Hell」のジャケットビジュアルである。

オドロ系ロックTの老舗「アイアン・メイデン」と「ミスフィッツ」

オドロオドロしいこってり系ハードなロックTシャツとして幅広く人気があるのが「アイアン・メイデン」と「ミスフィッツ」であろう。

両バンドともバンドを象徴するキャラクターをビジュアルに使用しており非常に強い印象を与えるが、インパクトが大きいだけに着こなすのは難しいかもしれない。

両バンドともTシャツの絵柄は同じくらい有名だが、バンドの人気には雲泥の差がある。

「アイアン・メイデン」は1980年にイギリスのロックムーブメント「New Wave Of British Heavy Metal」の雄としてデビューし、40年近く全世界のアリーナ、スタジアムを沸かせ続けている。

Iron Maiden / Aces High

Tシャツをはじめアルバムジャケットなどにも起用され続けているあのミイラのような骸骨のようなキャラクターは「エディ」と呼ばれる”ゾンビ”であり、今ではファンの間でアイアン・メイデンのシンボルとなっている。

対して、白いシミのようなデカいドクロ模様が有名な「ミスフィッツ」も1982年にファースト・アルバムをリリースし今も活動をしており、活動期間こそアイアン・メイデンと変わらないが、あくまでも”アンダーグランド”なハードコアバンドとして活動している。

Misfits / Dig Up Her Bones

デビュー直後の1983年には一度解散しており、その後メタリカがカバーしたことで認知されるようになって1994年に再結成し細々と活動を続けている。今やバンドよりも有名なドクロ柄のTシャツはメタリカのメンバーが着ていたことでメタリカのファンを通して広がっていった。

パンクを象徴する伝説的バンド「ラモーンズ」と「セックス・ピストルズ」

メタル系以外でもハードコア、パンク系バンドのTシャツも人気が高い。

単色ながら、ぶっといゴシック文字のバンドロゴとイーグルシンボルが印象的な「ラモーンズ」は、70年代のニューヨーク・パンクを代表するバンドだ。

RAMONES / Sheena Is A Punk Rocker

ラモーンズは、Tシャツに黒のライダースジャケットとスリムジーンズというロックンロールスタイルを20年以上も一貫して守り通し、音楽性もシンプルでストレートなロックンロールを演りつづけた、とても”硬派”なパンクロックバンドである。

もう一つ、パンク系ファッションの定番といえば「セックス・ピストルズ」だろう。

もはや定番過ぎて”ロックTシャツ界のキャプテンサンタ”的な2周回ったダサさを感じなくもないが、あの有名な女王の肖像にベタッと切り文字を貼り付けたビジュアルのTシャツは、今やイギリスの有名ブランドとなったファッションデザイナー” ヴィヴィアン・ウエストウッド”の出世作である。

Sex Pistols / God Save The Queen

他にも骸骨イノシシがトレードマークの「Motörhead」や舌を出してヘロったニコマークが有名な「NIRVANA」などまだまだ紹介しきれないのだが、まぁ自分の着ているバンドの楽曲を一つでも聴いてみるのも良いと思う。

筆者自慢のロックTシャツに「RUSH」の傑作アルバム「2112」のジャケットがプリントされたものがあるのだが、このTシャツは外国人に非常にウケがよく街なかで声をかけられることが多い。

RUSH / 2112 Hologram Sneak Peek


その様に、着ているTシャツのバンドの音楽を知っているだけでコミュニケーションのきっかけになることもあるだろう。ロックTシャツとして人気の高いバンドにはロック史においても重要なバンドが多いので、Tシャツをキッカケとしてその音楽に触れてもらえることを、往年のロックファンとしては願っている。

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