音楽好き必見!バンド映画の魅力

自分の信念を貫き、世界に向けて発信し続けるバンドマンたち。
ときにけなされ、世間のつまはじきにされながらも、人生を音楽とバンドにささげるその姿は、簡単には真似できないまさに芸術である。
今回は、そんなバンドマンたちの熱く儚い物語が詰まった名作の魅力や一度は見ておきたい作品を紹介しよう。

バンド好きなら一度は見ておきたい作品たちだ。
これから始まる梅雨。
外出が嫌になる時期を使って、ぜひじっくり鑑賞してみてはいかがだろうか。

バンド映画の魅力

これから紹介する映画に限らず、バンド映画の見どころとはなんだろうか。
かっこいいライブシーン、泥臭く人間らしい音楽活動の裏側の風景。
確かにそれも魅力のひとつだ。

ただそれらを含め、一言で言うと「生き様」ではないだろうか。
自分では到底真似のできない人生を送る映画の中の登場人物たち。
その生き様から強烈な情熱を感じ取り、自分にも何かできるかもしれないという眠っていた野心を呼び起こされるような気分になる。

映画の中の主人公はハッピーエンドにならないかもしれない、そのバンドは大成しないかもしれない。
ただ、ひとりの人間がひとつのものに人生を捧げたときに生まれる壮大な物語

そこに大きな意味があり、視聴者たちはそこに心を打たれ、これからの日常に向けての活力を得るのではないだろうか。

これから紹介する映画は、そんなドラマがたくさん詰まった名作たちだ。

魅力のバンド映画3選!

それではバンド・音楽にまつわる熱気に溢れた映画3作を紹介しよう。

見終わったときには新しい自分と出会いたくなる衝動に駆られるため、心して見ることをオススメする。

アイデン&ティティ

監督 田口トモロヲ
脚本 宮藤官九郎
原作 みうらじゅん
出演者 峯田和伸(銀杏BOYZ)、中村獅童、大森南朋、麻生久美子、大杉漣など

1980年~1990年頃までのバンドブーム絶頂期から衰退していくまでの時代を描いた名作。
売れないバンドマンの葛藤や荒々しい私生活、そして何よりロックという魔物と対峙し真剣に向き合う峯田の姿があまりに純粋で、それがそのままこの映画の魅力となっている。
ボブ・ディランへの敬愛が強く現れている映画で、ボブディランそっくりの風貌で登場するロックの神様のような人物と峯田のやり取りも、SF的だがどこか微笑ましくこの映画には重要なシーンとなっている。
「やるべきことをやるだけさ だからうまくいくんだよ」

フィッシュストーリー

監督 中村義洋
脚本 林民夫
原作 伊坂幸太郎
出演者 伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、森山未來など

「最終的に世界を救うことになる出来事」
この作品はすべてがそこに繋がるように作られており、現代から1975年まで遡る時代設定の中でストーリーが進んでいく。
売れることのなかった「逆鱗」というバンドが解散前にレコーディングした本作のタイトルでもある「FISH STORY」という曲。

その曲は長い間引き継がれ、各時代で多くの人を繋ぎ、最後には世界を救う奇跡を起こす。
売れないバンドマンが音楽を続けるために避けられない苦悩、裏側も描かれており、バンドマンならば思わず頷いてしまう一作だろう。

デトロイト・メタル・シティ

監督 李闘士男
脚本 大森美香
出演者 松山ケンイチ、加藤ローサ、秋山竜次、松雪泰子など

「僕がしたかったのこんなバンドじゃない!!」
キラキラなシティポップを愛する主人公“根岸崇一”が、どういうわけか悪魔系メタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」の“ヨハネ・クラウザーII世”として注目を浴びていくというギャグ要素が強い一作。

原作の漫画を読んでから映画を見ると、よりストーリーが入ってくるのでオススメ。
作品の中は常に笑いで溢れているが、”根岸崇一”が感じる自分にしかできない「デトロイト・メタル・シティ」に対する責任感や葛藤もあり、そのギャップについても本作の見どころである。

最後に

今回紹介した以外にも、ソラニン少年メリケンサックリンダ リンダ リンダ日々ロックなど青春を感じられる作品から、洋画ではスクール・オブ・ロックあの頃ペニー・レインとなど、音楽・バンドにまつわる映画は多数発表されている。

音楽という一般社会と対極にある芸術の世界。
そこで生きる主人公たちの姿は、刺激的であり優雅であり、そしてとても儚い。

日常で疲れたとき、あと一歩の勇気が出ないとき。
そんなときにこそ、ぜひこれらの映画をみてもらいたい。
作中に込められた情熱、主人公たちの生き様が背中を押してくれるだろう。

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