なぜバンドからソロへ転向するのか?その理由とメリット紹介

バンド活動の中、また解散後にソロ活動を行うアーティストは少なくない。
お気に入りのソロアーティストの経歴を見て、「え?この人ってあのバンドの人だったの?」と驚くこともあるだろう。
バンドからソロへ転向後、華々しい成績を残しているアーティストやソロ名義の方が有名なアーティストも多い。

バンドからソロへ転向する理由、そのメリットは何なのか。
今回はソロ活動を行うアーティストの裏側を少し見てみようと思う。

バンドからソロ活動を始めたアーティスト

では、まずはバンドからソロ活動を行っているアーティスト、中でもそのビッグネームからソロ活動の成功例と言えるアーティストを見てみよう。

桑田佳祐

1978年 サザンオールスターズとしてデビュー
1987年 ソロ活動開始
※2008年5月19日 サザンオールスターズ活動休止

小田和正

1970年 オフコースとしてデビュー
1986年 ソロ活動開始
※1989年オフコース解散

奥田民生

1987年 ユニコーンとしてデビュー
1994年 ソロ活動開始
※1993年ユニコーン解散、その後2009年に再始動

河村隆一

1992年 LUNA SEAとしてデビュー
1997年 ソロ活動開始
※2000年LUNA SEA活動休止、その後2010年に再始動

Gackt

1997年 MALICE MIZERとしてデビュー
1999年 ソロ活動開始
※2001年MALICE MIZER活動休止

矢沢永吉

1972年 キャロルとしてデビュー
1975年 ソロ活動開始
※1975年キャロル解散

ハナレグミ/永積 崇

1997年 SUPER BUTTER DOGとしてデビュー
2002年 ソロ活動開始
※2008年SUPER BUTTER DOG解散

YUKI

1992年 JUDY AND MARYとしてデビュー
2002年 ソロ活動開始
※2001年JUDY AND MARY解散

hyde

1994年 L’Arc〜en〜Cielとしてデビュー
2001年 ソロ活動開始

ソロ活動を行う理由、メリットは?

上記の通り、活動途中でソロ活動を始める場合もあれば、解散後にソロ活動という形で再起をするケースもある。
今回のような大物アーティストに限らず、インディーズや有名ではないバンドでもソロへの転向は頻繁に行われている

それではなぜソロ活動を行うのか、そのメリットは何なのか、大きく3つに分けて見てみよう。

活動方針を決めやすく、フットワークが軽い

これは直感的にもわかることだが、何事も人数が増えれば増えるほどそのスケジュールは遅延する。

何かひとつのライブをブッキングするにしても、自分の体一つでは決められず、メンバーとのスケジュール調整のために機会を見送ったり待機する時間ができたりと活動停滞の原因となる。
ただこれはソロ活動であれば別だ。

自分で決めた方針に対し自分が動き、どうしても人手が必要であればサポートを雇うという形で第三者へ協力要請をする。
バイタリティや個人のスキル、ときには金銭的な負担が求められるが、例えば楽曲のリリース、ライブの開催、ネット上へのコンテンツ配信など、ひとつひとつの活動がストレスフリーで自分のペースで行うことができる。

バンド活動の中で業界のルールや環境を学び、その知識や経験を基にソロ活動を行うというのは、この点においてとても理にかなっているといえるだろう。

収入が増える

これは売れれば売れるほど顕著になるが、CDリリース、ライブ、グッズ収入から著作権印税まで。
個人名義であれば、音楽活動により発生した利益は自分ひとりのものとなる。
バンドでの活動の場合、多くの収入はメンバーの頭数で割られる。

ライブで1000人の動員があったとき、CDが1000枚売れたとき、その数が大きければ大きいほど、その差は開く一方だ。
そして差が生まれるのはお金だけではなく、成功や達成感といった手応えも人一倍感じることができるだろう。

解散がない

これも大きなメリットのひとつだ。
ソロ活動においては解散という危険性がない
自分が音楽活動や継続するか、活動休止をするかだ。
これも活動規模によるが、バンドの解散というのは言わば会社の倒産のようなものだ。
自分たちだけではなく、所属事務所やレコード会社、お世話になっているライブハウスや協力会社、そしてファンに対しても大きな傷が残る。

そしてこのバンドの解散というのは決して珍しいことではなく、些細なことで溝が生まれあっという間に解散に陥ることは珍しくない。
その点ソロアーティストはこの危険性がなく、そのため現役でいる期間が長い傾向にもある。

最後に

今までソロ活動のメリットの部分に目を向けてきたが、もちろんデメリットも多くある。

ただ、ソロ活動にしろバンド活動にしろ、決め手になるのはそのアーティストの人間性や特性によるところが大きいと言えるだろう。

損得や利害を考えてソロに転向することもあるかもしれないが、どんな大物アーティストであっても、プロ意識の高いアーティストであっても、アーティストである前にひとりの人間である。
当然性格や得意不得意はそれぞれであり、最終的にはそこに導かれて然るべき形に落ち着いているのではないかと思う。

ネットが普及し個人での活動が容易になった今の時代、そして音楽業界の衰退などを受け、巷ではこれから実力を持ったソロアーティストが増えていくのではないかという声もある。

バンドブームも過ぎた今、これからはソロアーティストに注目してみるのもよいかもしれない。

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