アコギ最初の1本目、オススメの選び方

ロックやブルース、フォークにカントリーにポップス。
古くから様々なジャンルで活躍し続けるアコースティックギター。

ピックでガシガシ弾くのも良し、優しく指で奏でるも良し、ときにはボディを叩くのも良し。
また弾き語りやバンドやソロギタリストなど、主役になったり脇役になったりと多くの場面で顔を見せるオールマイティな楽器である。

更に魅力的なところは、荒々しかったり繊細だったり、または優しかったり哀しかったり。
そんな奏者の人間性、感情がとても新鮮な状態で音となり伝わり、ごまかしの効かないとても素直な楽器であるということだ。

今回は、そんなアコギに興味はあるが、最初の1本目をどう選べばいいのかわからないという人のために、種類やオススメの選び方などを紹介する。

あなたの充実したアコギライフ、その手助けになれば幸いだ。

まずはアコギの種類や特徴を知ろう

一口にアコギといっても、色々な形や音の特徴があり、向き不向きなどもあり、多くの種類がある。
その中の代表的なものを紹介する。

ドレッドノート

一般的にアコギと言えばこれ。
大きなボディにくびれの部分も浅め、ジャカジャカピックで弾いたときの音の迫力には感動。
※ボディの大きさから、イギリスの「戦艦ドレッドノート」より由来。

アコギ最初の1本目、オススメの選び方

 

OOO(トリプルオーシリーズ)

優しくやわらかい印象の音。
繊細な音がするので、フィンガーピッキングにも向いている
またドレッドノートに比べ小柄なサイズであることも特徴。

アコギ最初の1本目、オススメの選び方

 

OO(ダブルオーシリーズ)

OOO(トリプルオー)と比べ更にボディが小さめで、女性や小柄な人でも弾きやすい
ボディが小さいことから大きな音は期待できないが、一部ジャンル(フォークやブルースなど)奏者には親しまれている。

アコギ最初の1本目、オススメの選び方

 

OMシリーズ

ボディの大きさはドレッドノート同等だが、厚みが薄いため音の立ち上がりが早く感度が良い
フィンガーピッキングに向いている

アコギ最初の1本目、オススメの選び方

 

ジャンボシリーズ

ボディが大きく、ドレッドノートよりもパワフルな音が出る印象。
低音もとても響きやすく、弾き語りでジャカジャカ弾いてもロックバンドの中でアクセントとして弾いても存在感が際立つ。

アコギ最初の1本目、オススメの選び方

※この他にもガットギター、フラメンコギター、エレアコなどがあるが今回は割愛。

どういった曲を演奏したいのか?演奏スタイルは?

こういった点で選ぶべきギターは変わってくるのだ。

 

悩むポイントはやはり値段

「初心者がいきなり高いギターを買っても・・」
「でも安いギターでは上手にならないと聞くし・・」

初めてアコギを買おうとする人の多くが、思うことだろう。

初心者のうち、特に最初の1本目のギターとなれば、この値段というところは迷うポイントだ

それぞれ、使われている材質や、1枚の板でできている単板なのか、複数の板を重ねてできている合板なのかなど、値段が上下する要素はいくつかある。

そこで、個人的な印象も含まれるが、値段によって大きく変わる境界線を5段階に分けてみた。

  • ~2万クラス
  • 3万~5万クラス
  • 6万~10万クラス
  • 11万~20万クラス
  • 21万~クラス

最初の1本目として選びたいのは、3万~5万クラスのギター

3万円以下のギターは、チューニングが合わないネックが反っている弦高が高かったりバラバラだったりなど、不安要素が多い。
こういった環境下では、上達に支障がでてしまう

逆に頑張って6万~10万クラスのものにしたとする。
だが個人的には、3万~5万クラスのギターと6万~10万クラスのギターでは、正直大きな違いを感じない。
確かにものによってピンきりだが、例えば8万円のギターより、4万円のギターの方が良い音に聞こえる、なんてことがざらにあるのだ。

なので、最初の1本目は、そこそこしっかりした素材で作られいてかつコスト的にも優しい3万~5万クラスのギターが狙い目だ。
また中古に抵抗がない人は、しっかり状態をチェックする必要はあるが、この価格帯で驚きの掘り出し物が見つかることもあるので、検討の余地はあるだろう。

 

5万円以下のオススメブランド

この価格帯でオススメなのは、YAMAHAモーリス(MORRIS)など国内のメーカーである。

◆YAMAHAのアコギ紹介

◆MORRISのアコギ紹介

 

国内メーカーがオススメな2つの理由

①トラブルが少ない

国産のアコギには当然日本の気候、環境で育った木が使われている。
日本で育った木がそのままの環境でギターに使われる、それは低価格帯で起こりがちな、ネック反りなどのトラブルになりにくいというメリットにも繋がるのだ。

②卓越した職人技

日本のギター職人はとてもスキルが高く、卓越した技を持っている。
日本にあるギター工房の数は、そこまで多くない。
その少数の工房で、たくさんのギターが日々生産されている。
当然、職人ひとりあたりがギター作りに携わる時間は多く、そのスキルは日々洗練されているのだ。

せっかくお手頃のギターを買っても、定期的にメンテナンスに出すようでは意味がない
長くメンテナンスフリーで使うためにも、ぜひ国内メーカーをオススメする。

最後に

ここまで、最初のアコギ1本目の選び方として、それぞれの特徴やオススメの価格帯の紹介などをしてきた。

各メーカーの特色材質や形など多くの種類、そしてピンきりの価格帯
悩むポイントは尽きない。
そして今まで見てきた以外にも、色やデザイン好きなアーティストのモデル試奏したときの運命的な衝撃、など選ぶときに決め手となることはたくさんある。

そんなときひとつ参考にしてほしいことがある。

それは、楽器との出会いは人とのそれに似ているということだ。

第一印象があり、意外な一面があり、裏切りがありギャップがあり。
そして、ときには好きになる努力も必要、良いところを自分から見つけようとする努力も必要だ。

事前に情報を知り、下調べをすることも大切だが、ぜひあなたの直感や本能的な判断も大切にしてもらいたい

これからの長いアコギライフの記念すべき1本目。
じっくり時間をかけて、大切な1本を見つけてほしい。

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