
ゲームBGMは原作を知っていた方が当然思い入れを持って聴くことができるが、なかにはゲームそのものを知らなくても楽しめるものが多々存在している。
音楽として価値が高い楽曲が多いので、実はとてもエンターテイメントな分野なのである。
そこでこちらではあえてゲーム性を無視し、「ゲームを知らなくても楽しめるゲーム音楽」から厳選した音楽をご紹介したいと思う。
ゲーム好きではないからゲーム音楽は聴かない。そんなもったいないことが起こらないように、1つのきっかけになってくれたならありがたい。
ロックマンシリーズ
世界中で大ヒットしたゲームシリーズ「ロックマン」の音楽は、それ単体で楽しめるほどのクオリティを持っている。
レトロゲームらしい電子音が特徴的で、かつスピード感があるため、繰り返し聴いていても飽きることがない。
ステージごとに設定された曲にそれぞれテーマが見受けられるので、ゲームを知らないままその雰囲気を想像してみるのもおすすめだ。
世界樹の迷宮シリーズ
ペルソナで有名なアトラスが提供する人気シリーズ「世界樹の迷宮」は、音楽的に見ても非常に興味深い作品となっている。
神秘性を感じさせるクラシックの要素が魅力的で、ヒーリングミュージックのような感覚で聴くことも可能だ。
日常にそっと寄り添ってくれる曲が多いので、作業用BGMとして利用してみてはいかがだろうか。
大神
和風サウンドが印象的な「大神」の特徴は、ゲーム音楽らしからぬ壮大さだ。
世界観を象徴するような和の感覚は、ゲームから切り離したとしても十分楽しむことができるだろう。
多彩な和楽器によるメロディーは聴き飽きることがなく、ヘビーなリピート再生にも適しているといえる。
はっきりと和風の音楽が欲しいときには、サントラの視聴がおすすめされるだろう。
ゼノブレイド
Wiiから再開したゼノシリーズの最新タイトル「ゼノブレイド」は、楽曲のレベルの高さで私たちを驚かせてくれたことでも記憶に新しい。
最新作であるゼノブレイド2でもその音楽性は変わらず、圧倒的な存在感を持ってゲームを盛り上げてくれた。
その高揚感溢れる音楽の数々は、毎日の視聴にも耐えうるポテンシャルがあり、気分を高めることに貢献してくれるだろう。
ゲームミュージックは印象的なフレーズを繰り返す構成が多いが、ゼノブレイドの楽曲はJPOPのようにさまざまなメロディに変化していくのが特徴となっている。
一曲単位の厚みがすごいので、深い満足感を得られることだろう。
スプラトゥーン
おしゃれでロックなアレンジが満載の「スプラトゥーン」もまた、ゲームミュージック以上の価値を持つ。
ボーカル付きの楽曲が多いが、演奏の裏で支えるコーラスのような扱いが多く、それが逆に音楽性を高める結果につながっているのがおもしろい。
とにかくかっこいいリフが多いのも特徴なので、流しておくだけで気持ちよく音楽を楽しめるだろう。
キングダムハーツ
宇多田ヒカルが主題歌を務めたことで有名な「キングダムハーツ」も、とりあえず音楽だけでいいから聴いてみてほしいゲームだ。
ディズニーとのコラボが魅力であることから、音楽からもその要素を多々うかがうことができる。
原作の映画を視聴したことがある人は、聴いてみるとすんなりゲームに馴染むことができるかもしれない。
ゲーム音楽というくくりだけではもったいない
上記の他にも、音楽だけを楽しめるゲームBGMはたくさんある。
「自分はゲームに興味がないから」といって遠ざけてしまうにはあまりにもったいない曲ばかりなので、ぜひこの機に聴いてみていただきたい。
もちろん音楽から入って、後からゲームをプレイしてみるのもおすすめだ。
ゲーム性を理解してから音楽を聴くと、よりその音の意味や魅力が理解しやすくなることだろう。
筆者も偶然耳にした音楽をきっかけに、ゲームのプレイにまで発展したことがある。
そこからさらに素敵な音楽に出会うこともあるので、ときにはゲームと音楽を結びつけるBGMに注目してみてはいかがだろうか。