皆様は女性シンガーソングライターと聞くと誰を思い浮かべるだろうか?
日本ではmiwaさんや山崎あおいさんと言った若手から、中島みゆきさんや松任谷由実さんなどレジェンドミュージシャンも想像すると思う。
海外だと更に選択肢が増えて正直嬉しい限りなのだ。
男性とはまた違う女性特有の歌声、そして歌詞の世界観に魅力を感じる人もいたり、筆者も『この人の作る楽曲凄く好きだな〜!』と惚れ惚れする事も多い。
今回は年代を広げながらも、今オススメしたい『女性シンガーソングライター』洋楽6選をご紹介したい。
どのミュージシャンも聴き応えバツグンなので是非チェックして欲しいと願うばかりだ。
どの世代の女性シンガーソングライターも良い!
以前は男性シンガーソングライター特集を書かせて頂いたのだが、男性だけでは無く、女性シンガーソングライターも本当に素晴らしいミュージシャンで一杯なのだ。
コード進行から歌い回しなど、甘くも力強い物を感じれるのもやはりハマる理由の一つだろう。
関連記事→年代は幅広く!今オススメしたい『男性シンガーソングライター』洋楽6選
引き続き日本でも知名度が高いミュージシャンからあまり知られていないだろうコアなミュージシャンまで幾つかピックアップしてみた。
1.Cat Power / The Greatest
ハスキーボイスで尚且つ美しくて甘い魅力的な歌声を持つのはシンガーソングライターのキャット・パワー。
彼女の名はソロプロジェクト名となっており、本名はショーン・マーシャルなのだが、名前からは想像付かない猫嫌いと言うのも面白いポイントだ。
2003年にはNirvanaの元ドラマーで現在はFoo Fightersのギターボーカルを務めるデイヴ・グロール、Pearl Jamのエディ・ヴェダーらをゲストとして迎え『You Are Free』を発表すると、日本でも注目を浴びる様になる。
2013年にはフジロックフェスティバルに出演を果たすなどファンやその場にいた人達には素晴らしい時間だったに違いない。
筆者は彼女を知ったのがここ数年ぐらいで来日公演後だったのだが、『何年後かぐらいにまた出演してくれないかな〜』と願う一人だ。
フォークがベースとなっているが、手掛ける楽曲によってはオルタナティブロック要素も入っていたり、打ち込み要素も入るなど聴いていても飽きさせない楽曲が多いのも特徴的。
哀愁感を感じたい時にもそうなのだが、ソングライティング力を高めたい時にも参考になるのでオススメ出来る。
2.P!nk / Perfect
心を震え立たせる様なパワフルボイスで、尚且つシンプルなコード進行で聴かせる楽曲を手掛けているのはピンクだ。
ボブ・ディラン、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックスなどロックを中心としたミュージシャンから多大な影響を受けており、彼女が発する低音を響かせて歌うブラックミュージック要素や、ジャニスの様に突き抜けるハイトーンに魅了を感じる。
共作で手掛けた楽曲『So What』はソロキャリアで初めてBillboard Hot 100 全米1位を獲得し、2013年には楽曲『Just Give Me a Reason』を発表すると世界各国で1位に輝き、グラミー賞にノミネートされると言った所から見ると、如何に彼女の歌声・歌詞・楽曲の完成度が素晴らしいかが分かる。
また、2016年には日本でも公開された映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』で主題歌『Just Like Fire』を担当すると大ヒットとなり、彼女を知ったキッカケがこの映画だと言う人も多いかもしれない。
2017年にはアルバム『Beautiful Trauma』を発表すると自身初の英米両国での1位を獲得、2000年デビューから数十年経っても最前線を行く姿は何時迄も変わらず輝き続けるだろう。
彼女が来日公演を行ったのが初期キャリアの2002年のみだが、筆者的には数年以内ぐらいにミュージックフェスか単独公演を行って欲しいと願う一人だ。
そして可能であれば生でこの『Perfect』を聴いてテンションを超アゲたい。
3.Alanis Morissette / You Oughta Know
語り掛ける様な歌声から感情を高ぶらせて歌い切るパフォーマンスなど、オルタナティヴ・ロックの要素で人々を多く虜にさせる女性シンガーソングライターのアラニス・モリセット。
発表したアルバムのトータルセールスは全世界で6000万枚以上を売り上げるなど、知名度も高い。
1995年に世界デビューを果たす際にリリースしたアルバム『Jagged Little Pill』に収録されているこの楽曲にはRed Hot Chili Peppersのフリー、元メンバーのデイヴ・ナヴァロが参加している事から、より重いサウンドに仕上がっている。
また、歌詞には元カレと言われているコメディアンのデイブ・クーリエに対する彼女からの強烈なメッセージソングともなっているので、結構翻訳すると怖かったりするのだ。
1996年にはグラミー賞で『You Oughta Know』が最優秀ロック楽曲賞、その他にも最優秀女性ロック・ヴォーカル・パフォーマンス賞や最優秀ロック・アルバム賞を受賞するなど、それ以降も発表する作品の数多くが賞を受賞するなど完成度の高さが如何に素晴らしいかが分かる。
実は来日公演も1996年から2005年の間で不定期に行われていたので、中には彼女の公演を観に行った事がある人もいるかもしれない。
強烈なメッセージソングで尚且つロックサウンドなステージングを是非一度は生で観たいと願うばかりなのだが、果たして実現するかはまだ先の話なのかもしれない。
4.Kacey Musgraves / Late to the Party
甘く、そして包み込む様な歌声でアコースティック・ギターを奏でながら歌うのはカントリーミュージックのシンガーソングライター、ケイシー・マスグレイヴスだ。
グラミー賞など数多く受賞しているミランダ・ランバートにも楽曲提供を行いながら、2013年にアルバム『Same Trailer Different Park』でデビューを果たしている。
アルバムや楽曲の完成度から全米カントリー・アルバムチャートで1位となり、グラミー賞や数多くのアワードにノミネート、受賞を果たすなど彼女の魅力にハマった人が多いのが分かる。
他にもアルバム『Pageant Material』はBillboard Hot 200にて3位を獲得するなど、若手カントリーミュージシャンの最前線を走っていると言っても良いだろう。
また、ギネス世界記録を幾つか持っていたり、数多くの賞を獲得しては何度も来日公演を行って日本でも知名度があるケイティ・ペリーと共にツアーを周った経験も持つ実力派ミュージシャンとも言えるのだ。
そんな筆者も虜にさせる彼女だが、今年のフジロックフェスティバルに出演を果たすなど日本での露出も増えつつある。
この調子でミュージックフェスは勿論だが、単独公演も行えるぐらい彼女の歌声が好きになる人が増えればと願う一人だ。
5.Sabrina Starke / Do For Love
ソウルミュージックをベースにしながらジャズやレゲエと言った多彩なジャンルをミックスさせては独特のグルーブ感と楽曲を生み出しているのはシンガーソングライターのサブリナ・スターク。
少しハスキー気味ながらも太さもある彼女の歌声はもう聴いていると何杯もお酒を呑んでしまうぐらい心地が良いと筆者は勝手に思っていたりする。
彼女のデビューアルバム『Yellow Brick Road』が52週連続チャートインした事からプラチナディスクに認定、その後の発表した作品でもEdison AwardsやBBC Radio 6 Music Awardで賞を受賞するなど完成度の高さ、素晴らしさが聴いている人々を虜にさせているのがよく分かる。
この『Do For Love』も、彼女の歌声から安定感のあるバンドサウンドはいつ聴いていても気持ちを落ち着かせてくれる作品となっており、筆者的には生でお酒を呑みながら聴いてみたい。
残念ながら来日公演は行われていないものの、是非来て欲しいものだ。
実はオリジナル楽曲以外にもビル・ウィザースの『Lean on Me』をカバーをしている作品も発表している。
女性シンガーソングライターのシェリル・クロウなど数多くのミュージシャンも同じく歌っているが、やはり彼女の歌声は一番落ち着ける。
6.Taylor Swift / We Are Never Ever Getting Back Together
最後にご紹介するのは以前にも取り上げた事があるシンガーソングライターのテイラー・スウィフト。
日本だと西野カナさんやMACOさんと言ったミュージシャンも彼女の楽曲をライブやYouTubeなどでカバーしているので、この二人が歌ったから知った!と言った人も多いだろう。
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元々はカントリーミュージシャンとしてデビューを果たしており、初期作品と比べると打ち込みサウンドを多く取り入れている『We Are Never Ever Getting Back Together』を聴いた時は驚いた人もいるかもしれない。
筆者も聴き比べをした時にサウンドの大きな変化にはビックリだったが、ライブでは彼女自身アコースティック・ギターやバンジョーを弾いて歌っている事もあるので、良い変化なんじゃないかな?と感じていたりする一人だ。
テレビ番組『テラスハウス』のテーマソングとして起用されてからは女性を中心に日本でもファンを獲得しており、2018年11月には3年振りとなる来日公演が決定している。
今の所は東京ドーム公演のみが発表されているが、彼女クラスであれば幾つかの都心部を回る来日ワールドツアーが組めそうな気がするので、いつか実現して欲しいものだ。
ヒット作品も多く、グラミー賞やアワード受賞など輝かしい実績を持つ彼女の作品や歌声に虜になるファンが多いのも分かる。
シンプルなコード進行でも完成度が高い楽曲は是非注目して欲しい。
歌声は無限大
女性特有の甘い歌声からハスキーで力強い歌声まで『歌声は無限大!』と言うぐらい、正直どれも好き過ぎるので是非皆様にも聴いて欲しい。
また男性シンガーソングライターとは違った目線からの歌詞だったり歌い回しだったりと発見も多いと思う。
今後も知名度が高いミュージシャンからコアなミュージシャンまで取り上げて行く事にしよう。