
音楽をやっている人はもちろん、音楽ファンの皆さんもよくメジャーやインディーズという言葉を耳にすると思う。
ただ実際何が違うのか、それぞれの定義や仕組みなど、詳細な部分についてはおそらく知らないまま、なんとなくのイメージを持っているだけの人がほとんどだろう。
そこで今回は、それぞれのメリットやデメリットなども踏まえながら、その違いについてわかりやすく紹介したいと思う。
あなたの好きなアーティストが、メジャーやインディーズで活動している理由が明らかになるかもしれない。
そもそも何をしたらメジャーデビュー?
「メジャーデビュー」とはとても華々しくめでたいもの。
これはすでに日常の中でも定着していることだろう。
では、何をしたらメジャーデビューなのか。
・ライブの動員数が何千、何万人となったら?
・リリースしたCDが何万枚と売れたら?
これらも素晴らしいことだが、そうではない。
答えはとてもシンプルで明解。
メジャーレーベルからCDなど作品を初めてリリースする
これがメジャーデビューということなのだ。
今の時代、動員数やCDの売り上げなど、まったく見込みのないアーティストがメジャーデビューをするということはまず考えづらい。
それでも、例えば「今日歌を歌い始めました」という人が、いきなり次の日メジャーレーベルからCDをリリースすれば、それは立派なメジャーデビューになるのだ。
ここで出てくる疑問が「じゃあメジャーレーベルって何?」ということだろう。
いよいよ本題に入っていく。
メジャーレーベルの定義は決められている
日本には、楽曲使用料等の徴収・分配を行ったり、楽曲の管理番号ともいえるISRCというコードの発行などを行っている団体がある。
それが日本レコード協会だ。
メジャーレーベルとはその日本レコード協会に入会しているレコード会社(レーベル)のことを指す。
代表的なメジャーレーベル紹介
エイベックス
ユニバーサル ミュージック
ワーナーミュージック・ジャパン
ソニー・ミュージックエンタテインメント
ポニーキャニオン
キングレコード
日本クラウン
など
どれも一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。
逆に言えば、日本レコード協会に入会していない数多くのレーベルはすべてインディーズレーベルという扱いになるのだ。
レコード会社とレーベルの違いを理解しておこう
簡単に言うと、レコード会社はその名の通り会社。
そしてレーベルとはその中にある各部署という位置付けだ。
そしてその役割も当然変わってくる。
レーベルでは、CDやライブの企画から制作などを行う。
レコード会社では、その作品を宣伝し流通する。
ユニバーサルミュージックで例を見てみよう
例えば有名人気バンドのスピッツ。
スピッツはユニバーサルミュージックというレコード会社の、ユニバーサルJというレーベルに所属している。
※所属事務所はGrasshopper
では、アーティストが契約するのはレーベル、レコード会社どちらだろうか?
もうお気付きだろうが、アーティストはレコード会社ではなく、実際にそのアーティストを担当し企画や制作を行う、レーベルと契約することになる。
日本と世界での定義の違い
世界での一般的なメジャーレーベルとは、売り上げ全体シェアの多くを占める
ユニバーサルミュージック
ソニー・ミュージックエンタテインメント
ワーナー・ミュージック・グループ
この3大レーベルを指し、それ以外はインディーズレーベルとされることが多い。
日本の定義とは多少異なるため注意!
ここまでメジャーやインディーズの意味、レコード会社とレーベルの違いなどを説明してきた。
「それはわかったけど、結局メジャーとインディーズどっちがいいの?」
続いてその点も詳しく見ていこうと思う。
メジャー・インディーズのメリットとデメリット
大きな違いは2点。
1.流通や露出の規模
2.収入と制約
流通の露出と規模
まず、メジャーレーベルは資金が豊富だ。
そのため、テレビやラジオ、場合によっては新聞の広告など、多くの費用をかけてアーティストを売り出すことができる。
その他にも全国的にCDを発売したり、各地へプロモーションで回ったり、その流通や活動の規模も大きくなる。
それに比べてインディーズは、概ねアーティスト自身で営業や宣伝などを行うことが多い。
テレビなどメディアの露出も難しく、限られた資金や時間の中での活動となるため、その規模は小さく世間一般の目に止まらないことがほとんどである。
収入と制約
メジャーの世界では、ひとつの行動に対して莫大な人やお金、時間が動く。
CD1枚のリリース、MVの撮影やツアーなど。
そのため、制約に縛られることが多く、その中には活動頻度に限らず音楽性なども含まれてくる。
方向性を変える、メンバーを変える、こういったよくありそうなことであってもメジャーでは許されない行為になるのだ。
その点、インディーズについてはこういった制約がないため、ある程度自由に自分たちが思う方向へ進むことができるのだ。
そして、多くの人間が動くということは、それだけ人件費や各協力会社に支払われるお金が発生する。
当然そうなると、CD1枚が売れたときのアーティストへの収入というのはその分少なくなるのだ。
規模の大きさで隠れて見えづらい部分だが、ひとつの作品が売れたときのアーティストへの収入については、圧倒的にメジャーの方が少ない。
ここもインディーズにおいては非常にシンプル。
今はインターネットがこれだけ普及し、ファンとアーティストが1対1でやりとりすることも可能な時代だ。
極論を言うと、1枚のCD売り上げがそのままアーティストの収入になるということも可能なのだ。
インディーズの有名アーティスト
ゴールデンボンバー
HY
MONGOL800
ELLEGARDEN
最後に
メジャーやインディーズの違いや、それぞれの特徴などを紹介してきたが、いかがだろうか?
ここまで見てきて、メジャーがいい、インディーズがいいと白黒をつけるのはとても困難であり、そしてあまり意味のないこととも思える。
ただ、テレビやインターネットでよく見る以外にも、驚くべき数のアーティストが日々音楽活動を行っている。
そんな中、これからどんどんインターネットが普及し個人でも多くの発信ができるようになり、インディーズの規模が拡大していくのではないか?と囁かれている。
このメジャーとインディーズの違いを理解した上で、これからの音楽シーンがどう変わっていくのかを見届けるのも、ひとつの楽しみになるかもしれない。